福岡大学工学部 電子情報工学科/大学院工学研究科 電子情報工学専攻

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情報システム教育プログラムについて

 情報システムコースは、JABEE(Japan Accreditation Board for Engineering Education, 日本技術者教育認定機構)の認定を取得した教育プログラムです。JABEEの認定審査は平成13年度から始まりましたが、本学科の「情報システム教育プログラム」は平成20年度に審査を受けてJABEEの認定を取得しました。JABEEによって認定されたプログラムは世界に公表されます。それによって、認定プログラムの修了生は十分な能力を持った大学卒業生として国際的に評価されることになります。また、認定プログラムの修了生は技術者の国際的な資格である「技術士」の一次試験が免除されます。

(1) 情報システム教育プログラムの教育目的


 先に示した学科の教育目標に準じて、「社会の変化を正しく理解するための教養と判断力、理性を備え、電子工学と情報工学の基礎を理解して社会の要求を解決する情報システムを構築できる情報処理技術者を養成すること。」をこの教育プログラムの教育目的とします。

(2) 情報システム教育プログラムの学習・教育到達目標


 この教育プログラムでは、上記のような目標を達成するため、修了生が共通教育、工学共通および専門科目の諸科目の履修を通して、確実に身につけておくべき知識・能力を次のように定義しています。

・社会の変化を正しく理解するための教養と判断力、理性を備えていること(教養)。
・情報通信技術の基礎を理解すること(専門基礎)。
・ソフトウエアおよびハードウエアを含む情報システムを構築できること(専門応用)。

これらの3つの教育目標を達成するために以下のような能力を身につけることを教育の目標にします。

教育目標(教養)を達成するためには

(SC-1) 情報技術が自然および社会に及ぼす影響や効果を理解し、情報処理技術者が社会に負っている責任を自覚すること。
(SC-2) 文献や種々の情報媒体を利用して情報を集め、自主的、継続的に学習できる能力。

(SC-3) 歴史や文化、経済、価値観などに関する知識に基づき、自分自身の文化や価値観、利益だけではなく、地球規模で他者の立場から物事を考えることができること。

教育目標(専門基礎)を達成するためには
(SA-1)数学と物理学を中心とする自然科学についての基礎知識を持ち、実際の問題に応用する能力。
(SA-2)電子工学、通信工学、情報工学の基礎を幅広く理解すること。
教育目標(専門応用)を達成するためには
(SA-3)コンピュータシステムとシステムプログラムの原理や構造を理解し、その設計や実現を効果的に行う能力。
(SA-4)画像処理、音声処理、自然言語処理、知識工学などコンピュータ応用システムの基礎を理解すること。
(SB-1)社会の要求を解決する情報システムをデザインする能力。
(SB-2)論理的な文章の記述や口頭発表により情報システムを説明する能力。
(SB-3)与えられた制約の下、情報システムを構築するために計画的に仕事を進め、まとめる能力。
(SB-4)チームで相互評価と相互支援を行い、計画的に目標を達成する能力。(2011年度入学生から追加)

(3) 情報システム教育プログラムの修了要件


 この教育プログラムを修了するためには、卒業要件を満たし、さらに上記3つの学習・教育目標について以下に示す科目の単位を取得している必要があります。
(教養)

(SC-1) 情報技術が自然および社会に及ぼす影響や効果を理解し、情報処理技術者が社会に負っている責任を自覚すること。
【2015年度以降入学生】「情報職業論」
【2020年度以降入学生】「情報職業論」、「電子情報工学特論」30%

【2023年度以降入学生】「情報職業論」、「電子情報工学特論」30%、「電子情報基礎演習」10%、
(SC-2) 文献や種々の情報媒体を利用して情報を集め、自主的、継続的に学習できる能力。
【2019年度以降入学生】「電子情報工学特論」50%、「電子情報工学特別演習」25%、「卒業論文」25%

【2020年度以降入学生】「電子情報工学特論」20%、「電子情報工学特別演習」25%、「卒業論文」25%

(SC-3)歴史や文化、経済、価値観などに関する知識に基づき、自分自身の文化や価値観、利益だけではなく、地球規模で他者の立場から物事を考えることができること。
人文科学系列の2科目と社会科学系列の2科目を含む合計6科目の授業を履修する。

(専門基礎)

(SA-1) 数学と物理学を中心とする自然科学についての基礎知識を持ち、実際の問題に応用する能力。
【2015年度以降入学生】「微分積分Ⅰ」、「微分積分Ⅱ」、「行列と行列式Ⅰ」、「行列と行列式Ⅱ」、「情報数学」、「情報系のための確立・統計」、「力学A」、「力学B」、「物理学実験」
(SA-2) 電子工学、通信工学、情報工学の基礎を幅広く理解すること。
【2015年度以降入学生】「電気回路Ⅰ」、「電気回路Ⅱ」、「電子情報基礎演習」60%、「基礎電気磁気学」、「論理回路」、「電子情報工学実験」、「プログラミングⅠ」、「プログラミングⅡ」、「プログラミング演習Ⅰ」、「プログラミング演習Ⅱ」、「情報理論」、「オペレーティングシステム」、「計算機ネットワーク」、「マイクロコンピュータ」

【2023年度以降入学生】「電気回路Ⅰ」、「電気回路Ⅱ」、「電子情報基礎演習」65%、「基礎電気磁気学」、「論理回路」、「電子情報工学実験」、「プログラミングⅠ」、「プログラミングⅡ」、「プログラミング演習Ⅰ」、「プログラミング演習Ⅱ」、「情報理論」、「オペレーティングシステム」、「計算機ネットワーク」、「マイクロコンピュータ」

(専門応用)

(SA-3) コンピュータシステムとシステムプログラムの原理や構造を理解し、その設計や実現を効果的に行う能力。
【2015年度以降入学生】「計算機工学Ⅰ」、「情報工学実験A」、「データ構造とアルゴリズムⅠ」、「データ構造とアルゴリズムⅡ」、「オートマトンと言語理論」、「データベースシステム」、「オブジェクト指向プログラミング」、「ネットワークシステム」、「情報セキュリティ」

【2023年度以降入学生】「計算機工学Ⅰ」、「データ構造とアルゴリズムⅠ」、「データ構造とアルゴリズムⅡ」、「オートマトンと言語理論」、「情報工学実験A」25%、「情報工学実験B」25%、「データベースシステム」、「オブジェクト指向プログラミング」、「ネットワークシステム」、「情報セキュリティ」
(SA-4) 画像処理、音声処理、自然言語処理、知識工学などコンピュータ応用システムの基礎を理解すること。
【2015年度以降入学生】「知識工学」、「画像処理工学」、「自然言語処理工学」、「音声情報処理工学」から最低2科目を選択する。

【2023年度以降入学生】「知識工学」、「画像処理工学」、「自然言語処理工学」、「音声情報処理工学」から最低2科目を選択する。「情報工学実験A」25%、「情報工学実験B」5%
(SB-1) 社会の要求を解決する情報システムをデザインする能力。
【2019年度以降入学生】「情報工学実験B」、「情報処理システム開発」、「卒業論文」25%

【2023年度以降入学生】「情報工学実験A」25%、「情報工学実験B」50%、「情報処理システム開発」、「電子情報工学特別演習」25%、「卒業論文」25%
(SB-2) 論理的な文章の記述や口頭発表により情報システムを説明する能力。
【2019年度以降入学生】「電子情報工学特論」50%、「電子情報工学特別演習」50%、「卒業論文」25%、「フレッシュマン・イングリッシュⅠ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ」、「インターミディエイト・イングリッシュⅠ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ」、「第2外国語ⅠA,ⅠB」
【2020年度以降入学生】「電子情報工学特論」20%、「電子情報工学特別演習」50%、「卒業論文」25%、「フレッシュマン・イングリッシュⅠ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ」、「インターミディエイト・イングリッシュⅠ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ」、「第2外国語ⅠA,ⅠB」

【2023年度以降入学生】「電子情報工学特論」20%、「電子情報工学特別演習」25%、「卒業論文」25%、「フレッシュマン・イングリッシュⅠ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ」、「インターミディエイト・イングリッシュⅠ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ」、「第2外国語ⅠA,ⅠB」
(SB-3) 与えられた制約の下、情報システムを構築するために計画的に仕事を進め、まとめる能力。
【2019年度以降入学生】「電子情報工学特別演習」25%、「卒業論文」20%

【2023年度以降入学生】「情報工学実験A」25%、「情報工学実験B」20%、「電子情報工学特別演習」20%、「卒業論文」20%
(SB-4) チームで相互評価と相互支援を行い、計画的に目標を達成する能力。(2011年度入学生から追加)
【2015年度以降入学生】「電子情報基礎演習」40%、「プロジェクト型ソフトウェア開発演習」、「卒業論文Ⅱ」10%

【2019年度以降入学生】「電子情報基礎演習」40%、「プロジェクト型ソフトウェア開発演習」、「卒業論文」5%

【2020年度以降入学生】「電子情報工学特論」30%、「電子情報基礎演習」40%、「プロジェクト型ソフトウェア開発演習」、「卒業論文」5%

【2023年度以降入学生】「電子情報工学特論」30%、「電子情報基礎演習」25%、「プロジェクト型ソフトウェア開発演習」、「電子情報工学特別演習」5%、「卒業論文」5%

コースの決定について

 

本学科の学生は2年次から電子通信コース、情報コース、情報システムコースのいずれかを選択します。選択するコースの希望は1年次後期の終わりに調査します。各コースの学生数は原則としてその学年の学生数の50%、25%、25%とします。コースの希望が偏った場合には、1年次の総合成績と1年次に行われた基礎科目の成績を参考にしてコースを決定します。

コース変更は3年進級時に1度だけ行うことができます。転コースに関連するスケジュールを次に示します。

  1. (1)転コース説明会(1月下旬の後期試験終了後)
  2. (2)転コース申し込み締め切り(2月10日頃)
  3. (3)転コース希望者の面接(2月20日頃)
     

転コースの可否は、2年次までの成績と面接によって判定します。具体的な判定基準については転コース説明会で説明します。具体的な日程についてはその年の曜日によって決まりますので転コース説明会で示します。

 
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